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ポンコツ博士課程の院生が思ったことをそのまま書くブログ

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弱虫ペダルの2年生編がつまらない理由を考える

 

初めに

 

週刊少年チャンピオンで連載中の弱虫ペダルという人気漫画があります

 

アニメやゲームをこよなく愛するオタク少年の小野田坂道が

アニメ・漫画研究部を作ろうと四苦八苦しているうちに

なんやかんやあってロードレースを始めて、才能を開花していく…

 

って感じのストーリーです。

 

絵は割と癖が強くて好き嫌いわかれるんですが

テレビアニメ、劇場版アニメ、テレビドラマ、ゲーム、パチンコ、ミュージカル

と今では大人気漫画となっています

 

大人気だけど…

そんな弱虫ペダルですが、ボク自身、毎週楽しみに読んでいました

 

熱い友情・主人公の成長・魅力的なライバル・結果のわからないストーリー

 

ボクの心をいつもわくわくさせてくれて、本当に好きなマンガでした

 

そう、1年生のインターハイが終わるまでは

 

 

あくまで個人の感想ですが

弱虫ペダルは2年生編に入ってから、どんどん魅力がなくなっている気がしてなりません

好きなマンガだからこそ

もう一度あのわくわくする感じを待ち望んでいるのです

 

今回はなぜボクが弱虫ペダルを面白いと思わなくなったのかまとめてみました

 

ちなみに

坂道入学~インターハイ終了まで を1年生編

それ以後 を2年生編としています

 

 

 

面白かった1年生編

主要なメンバーは

 

主人公が所属する「総北高校

 

坂道のライバルとなる真波が所属する王者「箱根学園

 

小野田のチームメイトである今泉の因縁の相手、御堂筋が所属する「京都伏見

 

基本的にはこの三校の三つ巴の戦いです

3日目には広島呉南工業とかいう高校も出てきましたが

どう見ても噛ませでしたし、大して活躍もしなかったので割愛

 

この三校のどこが優勝するのか

 

というのが一年生編における勝負でした

 

それぞれのメンバーは

総北高校

作中でも屈指の能力を持つ頼れる実力派揃いの3年:金城・田所・巻島

現時点では実力がまだ追いついていないが才能あふれる1年:今泉・鳴子・小野田

 

 

主人公チームの頼れる先輩と荒削りな1年という組み合わせは

「成長」という不確定要素があるために、展開次第で実力で負けている相手にも勝つことができる

まさに主人公のチームとしてふさわしい設定です

サポートメンバーとして2年の二人も1年の成長のために渋い活躍をしてくれました

 

箱根学園

個々の能力はトップレベルの3年:福富・荒北・新開・東堂

能力はすでにトップレベルだが、傲慢な2年:泉田

欲はあまりないが、クライムに関してだけは闘志むき出しの1年:真波

 

こちらは王者ということもあって、チームとしてはすでに完成しています

名門校のなかでただ一人の1年というのはライバルとして魅力的です

 

普通にやれば、このチームが優勝するだろうなあ

と読者が思う相手に対して、どう挑んでいくか?

まさに王道のライバルチームと言えます

 

京都伏見

戦略・能力ともにすでにトップレベルの1年:御堂筋

人が良く、なんだかんだメンタルが強い3年:石垣

モブ

 

1年生ながらすべてを仕切る御堂筋とその他

というチームですね

いわゆるダークホース的なチームで何をしてくるかわからないからこそ物語に緊迫感がでてきます

 

御堂筋と今泉の因縁をどう解消していくか、という点も読者の注目のポイントでした

 

といった感じで、それぞれ非常に個性的でありながらバランスが大変いいですね

 

ストーリーとしても

 

田所 vs 鳴子 vs 泉田のスプリント勝負

巻島 vs  東堂の高校最後のガチンコ勝負

チームがばらばらになりかけながらも、6人全員をそろえに行った坂道の働き

新開のトラウマを払拭する御堂筋とのスプリント勝負

主人公 vs ライバル のべただけど熱い勝負

 

などなど名シーンを挙げればきりがありません

 

少年漫画としての王道ど真ん中を突っ切って最高の盛り上がりを見せて

1年生編のインターハイは終了します

 

 

 

悪夢の2年生編

やっと本題に入れます

2年生編のチームとしては手嶋・青八木の二人では力不足感はありますが

1年生の成長とチームワークで箱根学園を追い詰めていく展開になると思っていました

 

成長しない1年と不自然に成長した2年

 

まず違和感を感じたのはここです。

スプリンターとしてちょこちょこ結果を出している描写があった青八木はまだ理解できます

 

はっきり言って手嶋の不自然な成長・変化が2年生編をダメにしている気がしてなりません

 

手嶋がクライマーになるのは、メンバーの都合上仕方ありません

凡人だけど努力で登るってのは、山大好き人間しかいなかった過去のキャラとも差別化できますし、展開によっては手嶋の魅力も引き立つでしょう

 

しかし、真波と山岳リザルトを争うのは違うでしょうよ

 

・凡人だけど戦略とチームワークで強者に立ち向かうこと

・自分が弱いことを認められる強さ

・勝つことに貪欲

 

手嶋というキャラの魅力は

夢は描くけど、現実を見据えてチームプレイに徹する泥臭い部分だと思っています

 

それがメカトラブルを起こした真波を待ってからのガチンコ勝負

 

かつての手嶋ならメカトラブルを起こした真波に対して

気の毒に思うことはあっても、ナメプはしなかったでしょう

合宿であんだけ勝ちにこだわっていた手嶋はどうしたんだ

 

一方でインターハイで優勝を経験した1年生が

成長のためにスランプに陥ることは想定済みでしたし

どんな困難を乗り越えてレベルアップするのか楽しみでした

 

鳴子は御堂筋に負けてスプリンターからオールラウンダーに転向しますが

これはオールラウンダーに転向することでスプリンターとしての能力がさらに開花する前振りだと思いましたし、今泉、坂道にも似たような試練がくるのだと思っていました

 

しかし、この二人に関してはこれといった問題はなく

初めこそスランプ気味だった坂道も気づいたら元通りになっていました

 

そしてインターハイが始まってみれば

 

今泉はポキ泉になって

坂道はまだ初心者面をする始末

 

君らは去年のインターハイでそこは突破してるでしょ

 

と、文句を言いたくなってしまいます

 

既存キャラの陳腐化と使い回しの新キャラ

 

手嶋が悪い方向に変わってしまったように

箱学の泉田・真波も残念な方に進化してしまいました

 

 

相手を認める強さを身に着けた泉田と誰よりも山での真剣勝負が好きだった真波

彼らはどこにいってしまったのでしょう

 

インターハイでの成長をどこかにやってしまって

 

君らそんなキャラだっけ?

と違和感を覚えます 

 

そして主要な新キャラに既視感を覚えるキャラが多すぎます

田所みたいな銅橋

荒北みたいになった黒田

新開みたいな新開弟

鳴子みたいな鏑木

 

どのキャラクターも既存の人気キャラクターのエッセンスを基に

見た目だけ変えたようにしか思えません

 

驚異的な走りでアシストを成功させる黒田はもうそのまんま荒北です

 

もう少し既存のキャラとは被らないようにするか

魅力的に描くことはできなかったんでしょうか

 

せっかく古賀という新キャラ出したのにただのかませで終わったのは非常にもったいない…

 

 

全く同じ展開のストーリー

 

キャラに魅力を感じなかったから、目についたのもありますが

ストーリーの構成も陳腐化したと言わざるを得ません

 

 

体調不良で遅れるスプリンター鏑木とそれを迎えに行く行かないの問答

性懲りもなく落車して最下位になる坂道

ポキ泉と立ち直り

3日目に出てくる小物と集団の追走(2017 1/27現在)

 

パッと思いついたこの辺は正直擁護できないです

なんで1年目と完全に同じ展開にしてしまったんでしょうか

 

読んでいるこっちとしては、先が見えすぎる展開は読んでいて楽しみがありません

 

 

 

 まとめ

 結局、ボクが2年生編をつまらないと感じているのは

 

キャラの実力の序列とストーリー展開がおかしい

既存のキャラの性格が悪い方向に変わってしまっている

一部のキャラは全く成長しておらず、同じことを繰り返す

魅力的な新キャラが少ない

ストーリー展開が1年目と全く同じ部分がある


という感じですね

 

【2017/ 2/ 15追記】

結局、三日目に集団に追いつかれる展開になってしまいましたね

なんとなく熱い展開だと思えないのは、似た展開というのもあるのですが

 

キャラが行動するから物語が生まれるのではなくて

物語のためにキャラが行動している 

 

という違和感を自分が感じているからかもしれないです

 

作者の書きたい場面をつなげ合わせるようにキャラが動いているせいで、物語の整合性がとれなくなっているんですかね?

 

手嶋世代を活躍させようとするために、他のキャラクターとの力関係が崩れてしまっているのが目についているのかもしれません

 

上述しましたが、特に手嶋はあれほど才能がないと評されているのに、なんだかんだ真波といい勝負しちゃっているところがダメです

 

根性を見せる手嶋

ゴール前のぎりぎりの攻防

手嶋の儚い夢

 

を全部描こうとして、あの「ティータイム」のセリフが生まれたのならなんか悲しいですね

 

 

こうだったらよかったのに…

 

こうだったら少しはましだったのになあ
という妄想を残しておきます

 


スプリンター:青八木、(鳴子)
エース:今泉
アシスト:手嶋
オールラウンダ―:鳴子、古賀
クライマー:小野田、(古賀)


総北はスプリンターに青八木と御堂筋へのリベンジとして鳴子

エースは精神的な弱さを克服した今泉

アシストは凡人だけど根性がある手嶋。策略を活かして駆け引きを行いレースをコントロール

オールラウンダーになった鳴子と古賀は状況に応じてスプリントもクライムもやる

クライマーの坂道は戦略上の都合で真波と勝負ができず、チームを引っ張ることもある


手嶋は能力が低いせいで、目立った活躍を本人ができるわけではないが
得意な戦術と根性でアシストとして働いて、チームで団結して活躍

 

また主人公たちの超えるべき壁として

鳴子は御堂筋に負けてスプリンター剥奪

今泉はエースとして気負いすぎて空回り

小野田は基礎知識が低いせいで、チームに迷惑をかける

 

あたりにしておけば
ちゃんと成長も描けるし、挫折の理由も描けるし
よかったんじゃないかなあ


特に古賀というキャラを出すなら、レギュラーにしろよ
という感覚はぬぐえないです

古賀というキャラクターを使わないのはもったいないです


鏑木よりは新しい総北としてまとまったんじゃないかなあと思います

 

出すにしても、もうちょっと古賀が負けるが納得できる感じにしてほしかった

根性で手嶋が勝ちました、ってのは納得できないです

それなら、古賀の怪我は完治していなくて思いをたくすって展開の方がよかったなあ

 

 

最後に

 

まだ弱虫ペダルは毎週読んでますし、それなりに楽しみにしてるので

なんとか持ち直して

また面白い展開にしてくれないかなあ

と願っています

 

2019年追記

今後に期待することを書きました

 

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