今日も独りで立ち話

ポンコツ博士課程の院生が思ったことをそのまま書くブログ

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人の顔をじっと見る癖

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僕には昔から抜けない癖があった

 

それがタイトルに書いてある通り

 

「すれ違う人の顔を一瞬見つめてしまうこと」

 

 

なんでそんなことをやるようになったのかはわからないけど

子供のころから自然とやっていたから、みんな自然とやっているものだと思っていた

 

 

それが常識ではないと気が付いたのは大学に入ってしばらくたってから

 

 

趣味:人間観察

ではないけども

 

なんとなく道行く学生をぼんやりと眺めていた時に、ふと気が付いたのだ

 

 

横にいる友達と話してはいるけど

誰も向かい側から来る人間に注意を払っていないということに

 

それどころか、自分たち以外に人間は存在していなくて

さながら歩く電柱が向かってくる、くらいの感覚で皆歩いていた

 

この事実に気が付いたときは、個人的には天地がひっくりかえった感じがした

(大げさな表現だけどもw)

 

 

 

僕は昔から外を歩くのが非常に嫌いだった

 

それは服がダサい、顔も不細工、姿勢も悪い

つまり、とにかく外見が残念だったから

 

自分とすれ違う人は皆

 

自分のことを笑っているのではないか

気持ち悪い人間が歩いていると不快感を持つのではないか

そもそも存在が邪魔になっているのではないだろうか

 

など思っていたんだけど

 

それがいかに自意識過剰な考え方だったかを思い知らされた

 

 

こんな考え方をしていたから、他人を観察していたのか

他人を観察していたから、こんな考え方になったのか

 

どっちが原因だったかは、今となっては調べようもないけど

いずれにせよ感覚が普通に人とかけ離れていたのは間違いない

 

 

そこに気が付いてからは、外に出るのもあんまり億劫ではなくなった

だって、誰も自分のことなんて気にしてないんだもの

 

外に出ると居心地が悪くて

必要以上にエネルギーを使っていた日々

 

そこからくるっと世界が変わった

 

服を買いに行っても、どこかの店に行っても、町ですれ違っても

明日には、いや3時間後には、もっと言うと1分後には

自分のことなんて誰も覚えていなくて、自分の世界が広がる感じがした

 

多分、普通に生活してきた人には

「何当たり前のこと言っているんだ」

って感じだと思うけど、自分には衝撃だった

 

 

それに伴って、人の顔を極力見るのを避けるようにした

まだ気を抜くと、一瞬顔を見てしまうけど…

 

 

 

人によってはガンを付けてると間違われそうな

良いことなんて何もない癖だけど

 

幸か不幸かずーーーーーっと続けてしまったせいで

人の顔の判別と記憶力がかなり向上してしまった

 

それだけはよかったかなあと思う

 

 

一回会った人の名前は忘れても、会ったことは覚えられる

会話もできたら、どういう場面で会ったかも思い出せる

 

いつ役にたつかわからない能力だけど、自分に興味を向けてくれた人のことは

これからも自分の中でずっと覚えていようと思っている

 

ストーカーみたいで気持ち悪い考え方だなとは自覚はあるのだけれどもw