今日も独りで立ち話

ポンコツ博士課程の院生が思ったことをそのまま書くブログ

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なんもかんもやる気が出ない

すっごい久しぶりに日記を書いている

 

本当は帰省したときの話とか、旅行に行った感想とか

ライブ行ったときの感想とかいろいろ書きたいなあとか思ってたけど

全然、書く気が出てこなかったので、久しぶりに愚痴を書く

 

 

研究に対するモチベーションが完全に消失してしまった

以前は気分のアップダウン自体はあったんだけど、やる気と落ち込みみたいな正と負の環状が行き来する感じだったし、落ち込んでるのはやる気の裏返しでもあったので

時間が経ったり、おいしいもの食べたりしたら、自然と気持ちを切り替えることができていた

 

最近はちょっと感じが違っていて、やる気が「虚無」になった

頑張りたいとも頑張りたくないとも思わないし、結果が出せなくて悔しいとか自分はダメなんだ、みたいな感覚もない

 

ただただいつの間にか時間が過ぎて行く

 

こうなった原因は心当たりは何個かあるといえばある

直接的にそれが原因かはわからないけども

 

 

 

 

 

まずはいい実験結果が出ていないこと

これは自分のやりたいことや好みが高望みしすぎているだけかもしれない

 

自分は新しい物質や無機材料を生み出したかったんだけど、研究結果的には全然芳しくない

今の博士課程のテーマは自分でやりたくて進めてきたテーマと、先生から与えられたテーマを並行して行ってきた

 

自分で進めてきたものは実現可能性も見えない上に、仮にできたとしてもいい特性が出るように思えない感じが見えてきて、完全に手詰まりになってしまった

 

与えられたテーマは今までかなり毛色の違うものだったので、それなりに楽しく取り組んできたのだが、こちらも今の実験設備や自分の技術ではやりたいことができず、研究の方向性を見失ってしまって、だんだんと研究そのものの意義がわからなくなってしまった

 

それに加えて、後輩たちはどんどん新しいものを合成して、いい特性をたたき出して

今までの自分の努力はなんのためにあったんだろうか、と考えているうちに研究への熱がふっと消えてしまった

 

このままだと3年での卒業はかなり怪しくて、もし無理やり卒業するならかなり低レベルな日本語論文を適当な雑誌に投稿するしかないだろう

 

自分で自分を評価したり、自分がやりたいことをやっていればそれでいい、といった自己満足の気持ちもなくなって、研究に向かう気持ちの柱が折れてしまっている

 

もう1つは外部にも評価されなかったこと

 

自己評価で自分を認められなくても、他者から認められていたら

まだ頑張れていたのかもしれない

 

でも、学振にも落ちてしまった

まずはまあできる人に言わせれば「学振が全てではないし、運もあるから仕方ない」みたいな励ましをしてくれるんだけど、自分はそうは思わない

 

特に分野的に毎年200人くらい受かるわけだから、ざっくりDC1とDC2の合計を概算しても500人くらいは自分と同じ年の人が取ってるわけで、単純な実力不足を痛感してしまった

 

 

もっと規模の小さな話としては、学会賞みたいなものを今までの5年間においてもらったことはない

学会賞は学振なんかよりももっと運だし、もらえなかったからといってどうということはない、ということは頭ではわかっているけど、修士の後輩たちが多数受賞している中で、博士課程の自分はそういうものと無縁な状況を顧みると、これも自分の実力不足が招いたのだとわかってしまった

 

 

 

 

 

 

そしてここ半年くらいは実験量も大幅に減ってしまった

以前はどんなに落ち込んでいても実験量だけは保てていたけど、今は「あれをやらなきゃ」「これを解析しなきゃ」と頭ではわかってはいるものの、研究室に行っても頭も手が動かない

 

だんだんと実験量が減り、大学に行くのもおっくうになり、朝が来るのが嫌だから夜は眠りたいと思わなくなって、眠るのが遅いから起きれなくなっての繰り返しになっている

 

こんなことを話したりすると「鬱なんじゃないか?」と心配されたことはあるけど、間違いなく鬱ではないと思う

というのも、酒を飲みに行ったり、ライブに行ったりして遊ぶことはできてるし、食欲も全く衰える気配がないどころか、むしろ食べ過ぎているくらい旺盛なためだ

 

だからこそ、ただ単純に自分のモチベーションの問題であって、それをいい年してコントロールできていない自分が悲しい

 

 

 

学位なんてただの通過点なんだから、とりあえずやることやってもらえるだけもらっておけばいい、と色々な人に言われるけど、自分としてはちゃんとやってちゃんと結果をだしてちゃんと卒業したい、と思って進学してるから、そういうアドバイスにはどうしても拒否感が出てしまう

 

実力的にできないんだったら、学位なんて別に要らないというのが今の率直な心境なのだ

 

だから、無理ならもう今から退学してしまおうかなあと思って、退学届をもらって書き込むところまではいっているけど、イマイチ踏ん切りがつかない

 

 

仮に3年で卒業して、就職できるとしても、今の気持ちだと研究職にはいきたくないなあと思ってしまう

 

あれほど研究が好きで、将来はアカデミック・企業を問わず研究に携わって生きていきたいと思っていたのに、どうしてこうなってしまったんだろうか

 

こうして決心ができないまま時間だけが刻々と過ぎてゆき、公務員試験の日程を見ながら、退学届を握りしめ、働かない頭で必要最低限度の半分くらいの実験を夜中に行う生活が続いている