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ポンコツ博士課程の院生が思ったことをそのまま書くブログ

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【大学受験】 偏差値60の国公立大学に合格するための英語の勉強方法とおすすめ参考書

 

システム英単語は捨てろ!!!!!

 

これは自分が駿台予備校で浪人していた時に

多くの英語講師が口を酸っぱくして言っていた言葉です

 

僕自身この言葉は正しいと思います

 

僕は高校3年4月の時点でセンター英語6割だったのが

最終的には9割取れるところまで学力を伸ばすことができました

 

 

そこで自分の受験の経験と塾講師をしていて感じた英語の勉強方法について書きたいと思います

ちなみにこの記事では筆記の点数を上げて、英語の基礎力をつけることを重視しています

 

 

 

 

 

英語ができない人が陥る勉強方法

 

英語ができない人は

和訳ができません

文法も覚えてません

単語も覚えてません

だから、長文も読めません

 

そうするとどのような思考を辿るかというと

 

「長文が解けないから、単語と文法をまず完璧にしてそれから長文演習をやろう」

 

と、思いがちです。

僕からするとこの考え方が非常にまずいと思います

 

なぜなら、受験の形式で最も比重が高いのが長文問題だからです

したがって、点数を向上させるのに最も手っ取り早いのが長文問題を解けるようになることなのです

 

なのに、長文問題を後回しにして単語や文法だけをやっていたら時間が足りません

 

単語や文法の暗記というのは長文演習と並行してやるべきなのです

長文演習をして、わからない単語や文法があれば

その都度調べてメモをして復習をしていけば

あえて単語帳や文法を参考書を使って勉強する必要がないことがわかります

 

さあ、今すぐシステム英単語とPOWER STAGE(昔のNext Stage)を捨てましょうw

 

 

確実に力が付く英語勉強法

 

下準備編

 

とはいえ全く文法や単語を知らない状況では、長文も読めないと思います

 

文法は中学レベル

単語は中学+教科書程度

 

は完璧に知っている状態であれば、問題ありません

 

中学で習った文法があやふやな場合は

高校受験向けの参考書をやるなり、基本文法が演習できる参考書を買うなりして

最低限、この文法はこんな感じに使う、程度は理解しておきましょう

 

単語はこのくらい知っておけば、まあいいくらいであって、これよりも覚えてなくても大丈夫です

(一番売れているらしい、システム英単語で言えばbasicの単語を覚えていれば問題ないです)

 

 

単語や文法よりも大事な知識があります

5文型です

 

あのS V Oとかいうやつですね

あれだけは完璧に理解しておく必要があるので

どんな参考書でも教科書でもよいので理解しておきましょう

 

 

 ここから自分なりの解釈を説明するので、必要ない人は飛ばしてください

 

【個人的な解釈】

文型の要素として

 

S:主語(私、あなた、彼とか)名詞だけ

V:動詞

O:目的語(動作の対象となる存在)名詞だけ

C:補語(主語や目的語の性質をあらわすもの)名詞か形容詞だけ

 

の4つがある(副詞は修飾語だから関係ないよ)

 

 

主語

主語は動作をするものだから、実体がないと無理なのはわかってもらえると思う

 

私はご飯を食べる

 

の「私」というのが「食べる」って行動をしているわけ

 

 

動詞

動詞は主語の動作を表す

まあたくさんあります

吠える、跳ねる、飛ぶ、など

 

このときに対象が必要な他動詞対象がいらない自動詞があります

 

例えば「食べる」という動作は必ず「何か食べ物」がないと食べられませんよね?

「私は食べる」と言われても「何を?」って感じになりませんか?

 

英語ではこの感覚が大事で、他動詞には必ず動作の対象が必要なのです

 

一方で、自動詞には対象が必要ありません

「私は走る」という文章で違和感はありませんよね?

 

 自動詞は「私自身」に「走る」という動作を与える、という認識でも構いません

 

補語

補語は主語や目的語の性質を示します

つまり、どんな人・物なのかという説明をしているわけです

 

He is a teacher.

のteacherは特定の先生を指しているのではなく、先生という職業を指しているのがわかると思います

 

The cat is Tama.

のような世の中に猫はたくさんいるけどうちのタマはこいつって場合も補語です

 

 

第一文型 S V

 

この特徴は動詞が自動詞であることです

 つまり、動作が主語だけで完結しているのが特徴です

 

走る、泳ぐ、歩く、など自分独りでできる動作の場合はこれです

 

 

第二文型 S V C

 

これは主語がどんな人・物なのか説明する文型です

このとき動詞はbe動詞のような働きをする動詞が来ると覚えておきましょう

 

 

第三文型 S V O

 

最も多い文型です

SがOにVする

という関係性を持っています。

このときの動詞は必ず他動詞です

  

 

      V

 S  →  O

 

SからOにVという動作が与えられるイメージを持ってください(図がわかりにくいですが)

 

 第四文型 S V O1 O2 (つまり S V 人 物)

 

これは第3文型の変形型です

SがO1にO2をVすると訳します

Sが人に物をVする」のような人に物を何かするタイプの動詞がこの文型を取ります

物あげる系だと覚えましょう

 

第五文型 S V O C

 

SがOにVした結果OはCになる

というニュアンスです

 

よく参考書では

 

 S V O = C という説明がされます

O is C という第二文型の意味が隠れているわけですね

 

自分はこれを

 

S ---V→ O = C

 

と認識しています

 

SがVという動作をすることで、OはCの性質を持つようになるという感じです

 

I named the cat Tama.

 

私はその猫をタマと名づけた

 

のようにthe cat is tamaとI named Tamaの二つの文が入り混じったような文になっています

 

 

 

 

個人的な文型解釈終わり

 

 

和訳トレーニング編

 

長文を読むためにできないといけないのは、「和訳」です

 

英語のまま意味を理解するんだよ~

 

とか言う人もいますが、思考を日本語でやっている大多数の人が英文を理解するためには

 

英語→idea→日本語

 

に変換する作業が必ず必要です(英作文はこの逆をやります)

 

だから、長文を読めるようになるには英文和訳ができるようになる必要があります

長文と言えども、2行ずつ読むわけではないですよね?

必ず1文ずつ読んでいくはずです

 

つまり、1文を完璧に和訳できるようにひたすら鍛錬すればよいのです

 

 

したがって、和訳のトレーニングを積むためには

 

和訳演習系の参考書 or  長文の全文訳

 

のどちらかを繰り返しやれば大丈夫です

 

前者だと

 基礎英文問題精講(中原道喜)

基礎英文問題精講 3訂版

基礎英文問題精講 3訂版

 

 とか

 

後者だとビジュアル英文解釈(伊藤和夫)

 

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

 

 とかがおすすめです

 

 

 じゃあどうやってこれらの参考書を使うかというと

 

辞書を使って、英文を完璧に訳す

 

というのがおすすめです

 

 

辞書を使っていいの?と思う人もいると思いますが、まずは使いましょう

 

【用意するもの】

参考書

訳を書くノート

知らないことをメモするノート

 

 

まずは辞書を使って知らない単語や文法のメモを取りながら、自分なりに完璧だと思う訳を作り上げましょう

 

次に、模範解答と自分の訳を比較して、明らかに意味が違うところをチェックして、なぜ回答のような訳になるのか理解しましょう

文型の取り方や文法の間違いなどを重点的に見直しましょう

 

学校の先生や家庭教師など添削してくれる人がいれば、その人たちに間違っている箇所をチェックしてもらうと良いと思います

 

この作業をひたすら繰り返すだけです

特に時間をおいて同じ問題を何度も解くのが効果的です

 

英語力がついてきたら、辞書を使わずに訳を作り上げると良いでしょう

 

知らない単語や文法はどんどんメモしていき、定期的に見直すことで自分が絶対覚えていない単語だけを効率的に暗記することができます

 

 

正直言うと、この方法は地味でしんどいのですが、経験上この勉強方法が最も成績が伸びました

 

毎日、長文を1つ全訳し続けると、おのずと成績は向上しているはずです

訳せない文はどうあがいても読めないので、頑張って英文を訳せるようにしましょう

 

そして

解いた英文や長文は意味を考えながら何度も何度も音読しましょう

 

とにかく音読をしていると、自然と訳のスピードも速くなります

 

 

 

長文読解編

 

1文をきちんと訳すことができるようになると、簡単な文は紙に書かなくても

頭の中で訳が作れるようになっていると思います

左から右に英文を読みながら、頭の中に自然と訳が浮かぶレベルまで鍛錬しましょう

すらすらとまではいかなくても、ちょっと考えて頭の中で訳ができなければ、まだ和訳能力不足なので和訳トレーニングに戻りましょう

 

そこまでいけばあとは演習を積むだけです

 基礎英語長文問題精講(中原道喜)

基礎英語長文問題精講 改訂版

基礎英語長文問題精講 改訂版

 

 

などで長文演習を繰り返して、解くスピードを速くするだけです

 

長文問題のコツとしては

 

段落を1つ読んだら、横に何が書いてあったか軽くメモ

 

というのが大事になってきます

 

というのも長文は書いてある内容について聞かれるので

読んだけど何が書いてあったか忘れた!とか言う状況になると二度手間ですからねw

 

 

 

終わりに

 

大学受験において、最も重要なのは長文読解なのに後回しにしている生徒をたくさん見てきて、もっといい方法があるよ!と伝えたくてこの記事を書きました

 

長文と言えども、1文1文の集まりなので

1文を訳せないと長文は読めません

 

和訳練習(と音読)というのはすぐには効果がなくて、精神的につらいですが

コツコツとやっていると後々大きな効果が表れます

 

おそらくこの方法だけでもセンター試験は最低8割は安定して取れるようになるはずです

長文や和訳はみんな嫌いですが、だからこそまずそこから手を付けて差をつけましょう