頭から血が出るできものができたときの思い出話
はじめに
みなさん、頭にできもの(腫瘍)ができて血が止まらなくなった経験はありますか?
僕は今から1年くらい前に頭に謎のできものができました
初めはにきびか何かだろうと、特に気にも留めてなかったのですが
かゆみや痛みがなくても、ついつい触ってしまいました
ひっかいてしまったために少し血が出ましたが
「あーつぶしちゃった」
くらいの軽い気持ちで、そのうち治るだろうとのんびり考えていました
しかし、1週間経っても治る気配が全くありません
僕はやっぱり何もせずに放置していました
さらにも1週間経って
ふと触ってみると、まだそこには謎の腫瘍がありました
鏡やスマホで頑張って見てみると、にきびとは明らかに違っていて、真っ赤なできものでした
しかも触ると鮮血が噴出してきて非常に焦りました
もう服が血まみれなんですよね
それからもときどき謎の腫瘍をぷにぷにと触っては出血し、を繰り返していたらだんだんと大きくなっているのに気づきました
どんどんと大きくなっていき衝撃を与えると血が噴き出す謎の腫瘍に
恐れおののいた僕は皮膚科に行くことにしました
痛みはないんですけど不便だったのと
もしやばい病気だったらどうしようという不安心でいっぱいでしたね
いざ皮膚科へ
このときはなんか適当に塗り薬もらえたらすぐに治るだろう、と非常に楽観的に考えていました
そして先生から告げられた病名がタイトルの
「毛細血管拡張性肉芽腫」
でした
聞いたときは「そんな名前なんだー」くらいの感想しかなかったのですが
治療方法を聞くと「液体窒素で焼く」か「外科手術」しかないとのこと。。。。
さすがに面喰いましたねw
選択肢はどっちも手術みたいなものだし、内科治療ないんかい!!!
しかも、この病気は放置して自然治癒することはないらしいのです。。。
診察をしてくれた皮膚科では治療できない、とのことで
近くの大きな病院に紹介状を書いてもらいました
もう少し小さければ液体窒素で焼けたらしいのですが
僕の腫瘍は大きすぎたらしいです
ちなみに液体窒素で焼くのはめちゃめちゃ痛いらしい…
どんどんことが大きくなっていき、心がついていかない。。。
手術編
大病院で診察をしてもらうと、やっぱり最初に診察してくれた先生の診断と同じでした
手術の説明を聞いて、次の話題はいつ手術をするかということになったのですが
なんと最短で1ヶ月先と言われ戸惑う私
とにかく早く治したかったので、即予約を入れましたw
てっきりさっと手術して、ハイおしまい!ってノリで終わると思っていたので
このやっかいなできものとあと1ヶ月は過ごす羽目になりました
このときにもっと早く受診しておけばよかったと、非常に後悔
手術で切り取られることを感知したのかわかりませんが
この1ヶ月の間に腫瘍はどんどん成長し、もう何もしなくても血が出るようになってしまいました
そのせいで
布団や枕は血だらけ
風呂に入っても血が出る
歩く振動で血が出る
となかなか悲惨な日常を送っていましたが、手術を心待ちにしながらなんとか1ヶ月耐え抜きました
手術当日は特に変わったこともなく
手術用の服に着替えて、生まれて初めて手術台に乗りました
うつぶせになってネットかぶせられたり、いろいろなセンサーを取り付けられたりして手術の準備開始
ドラマとかでよくある手術と言えば、全身麻酔で気が付いたら終わってるというイメージを持っていたのですが、僕の場合は局部麻酔で手術をしました
(負担を考えたらそりゃそうなんだけど…)
先生は「痛かったら麻酔増やすんで言ってくださいねー」とか声かけてくれたけど
意識保ったまま自分の体が切られていくのが一番こえーよ!!!!!!!
麻酔を打ちこまれて手術が開始されると
ぎこぎこ…
じょきじょき…
ぎりぎり…
と、何かを切る音と何かに頭が切られる感覚が襲ってきました…
痛くはないけど、怖くて地蔵のように固まっていました
たまに痛いときは麻酔を追加してもらって、しばらく身をゆだねているといつの間にか手術は終了しました
その日はシャワーに入らないように言われて帰宅し、人生初めての手術が終わりました
確か手術費用は15000円くらい取られました
正直、痛い出費でしたねw
【手術中に思ったこと】
意外と先生らのノリは軽い
ドラマみたいに全然重苦しい雰囲気はありませんでした
割と話しながら手術するんですよね笑
まあ今回の手術は皮膚を切って縫うだけの簡単な手術だったせいもありますが
中でも印象に残ってるのが、大きくなった腫瘍を見て
「でかっ!!!」
って先生が突っ込んでいたこと
まあ診察に行って、写真とったときより1cmくらい大きくなってるから仕方ないか…
ひょっとしたら若手の練習も兼ねてたのかもしれないですけど
「ここどうしますか?」
「こうしたらええんちゃう?」
「いやそれは微妙じゃない?」
「ちょっと貸してみ」
みたいな相談しながら、手術してたのにはビビりました
治療方針決めてないんかい!!!!
頼むから傷とか残さないでくれ~~~~
はげるの嫌だ~~~~
と、必死に念じていました
手術台の上なので、もう祈るしかないんですよね
そして極めつけは、最後縫う時に口笛を吹いていたこと
さすがにもう少し集中してくれよ
いや、簡単だしやり終えて消化試合なのはわかるけど
こっちは不安なんだよ!!!!
術後編
術後はびっくりするくらい何もなくて、特に触らなければ痛みもなく血が出てこないし
わずらわしさから解放され、るんるん気分で過ごしました
患部は糸が出てたので、とにかく触らないようにするのに苦労しましたw
糸に触れると激痛が走ったので、傷が膿んだらどうしようと不安に思ってました
(あとはげの心配)
何事もなく過ごした1週間後
抜糸をして、この厄介な病気とは決別しました
発生原因は皮膚に傷ができて、再生するときにエラーが生じて毛細血管も一緒に増えることでできるらしいですが、毛細血管がエラーを起こすかどうかの予測はできないらしく、ぶっちゃけ再発予防は難しいらしいです
しいて言えば、あんまりひっかいたりしないようにする、とのこと
またできるときもあるし、二度とできないかもしれないらしいです
個人的には二度とできてほしくないですね
僕は今回頭にできましたが、手や唇などにもできるらしいので
似たような症状が出たらすぐに皮膚科へ行きましょう
まとめ
できものができて、血が頻繁に出たときに
にきびではなく、そしていつまでも治る気配がない場合は毛細血管拡張性肉芽腫の疑いがあるので、すぐに皮膚科に行きましょう
毛細血管拡張性肉芽腫は自然治癒しませんし、放っておくと肥大化して処置が大変になります
治療方法は主に外科治療のみなので、治療を受ける際は心の準備をしておきましょう